キャンプやアウトドアで大活躍するイワタニジュニアバーナーが生産終了するのではと、SNSなどで話題となっています。その噂が本当なのか詳細を調べてみました。また、イワタニジュニアバーナーを正しく使う方法についても紹介していきたいと思います。
イワタニジュニアバーナーは生産終了するの?
結論から言うと、現在、イワタニジュニアバーナーと言われるイワタニジュニアコンパクトバーナー(CB-JCB) は、生産終了とはなりません。現在もイワタニのホームページに掲載されており、販売されています。では、なぜ生産終了するという噂が広がったのでしょうか。その原因は以下の3点となっています。
1.似た名前の古いモデルがあった
過去にイワタニが販売していたジュニア系のシングルバーナーとして、「 カセットガスジュニアバーナー」というものがありました。(CA-JRB-3) 明確にはいつとは、公式発表されていませんが、2017年頃に、この型がすでに生産終了しており、新品では入手することができません。名前に同じジュニアと入っていることから、イワタニジュニアバーナーが生産終了するという噂につながりました。
2. 一部のオンラインや店舗で販売終了となっている
イワタニジュニアバーナーは、一部のオンライン店舗などで生産終了や欠品となっていることがあります。そのことから、メーカーが生産終了したという噂が広がりました。しかし、メーカーは生産終了しておらず、店舗での販売が取りやめになったり、在庫切れという状態なだけでした。
3.新型モデルが発売になっている
ジュニアバーナーの新モデルが、2023年4月に発売されました。「FORE WINDS COMPACT CAMP STOVE」といい、基本的な火力や使用するカセットガスは同じであり、調理性能に大きな違いはありません。主な違いは、外観デザインや操作部の素材、収納ケースの仕様など、使い勝手や見た目の部分です。用途や好みによって選択すると良いと言われています。また、この商品は、イワタニジュニアバーナーの新型や継承として紹介されることもあります。そのため、イワタニジュニアバーナーが生産するのでは、という噂に繋がったのだと思われます。
イワタニジュニアバーナーを正しく使う方法
カセットガスといえば、爆発事故が起こることがあります。しかし、正しく使えば安全で便利な装置です。では、爆発事故はなぜ起きるのでしょうか。その原因と対策方法、正しい使い方について紹介していきたいと思います。今回は、使用手順に沿って紹介します。
1.使用前の確認
イワタニジュニアバーナーを使用する上で、使用前のチェックが一番重要となっています。まずは、カセットボンベで以下のことを確認します。
- ボンベの異常がないか
- 使用期限はいつか
- 温度はどうか
カセットボンベにへこみや変形、傷があると、内部構造が弱っている可能性やガスが漏れ出る可能性があります。その状態であれば、加熱時に圧力が均等にならず、爆発してしまう可能性があります。また、使用期限が過ぎていると長期的な保存により、ゴムパッキンが劣化している可能性があります。ゴムパッキンが劣化していると、ガス漏れが生じ、点火時に爆発する可能性があります。また、カセットガスは液化ガスとなっています。そのため、冷えすぎると、内圧が下がり、排出されるガス量が安定せず、火が着きにくくなったり、生ガスが出たりします。逆に暑すぎると内圧が上がり、安全装置が作動し、ガスが供給されなくなります。そのため、室温が良いと言われています。
2.ガス缶のセットの方法
しっかりとガスが供給されるためには、正しくガス缶をセットすることが大切です。以下の点に注意が必要です。
- ガス缶の凹みを本体の突起マークと合わせているか
- カチッと止まるまで押し込んでいるか
- レバーをシッカリ下げて、ロックをしているか
ガス缶の凹みが正しく合っていないと、バルブが正確に嚙み合っていないこととなり、微量のガス漏れが起きやすくなります。また、カチッと止まるまで押し込んでいなかったり、レバーが下がっていないと、斜め差しになっている可能性があります。斜め差しになっていると密着されず、ガスが溜まりやすくなり、危険となります。
3.点火の方法
点火する際に、爆発事故も起こりやすくなります。点火するときは、点火手順を守ることが大切です。ガスコンロなどと違い、点火時には、鍋やフライパンを置かずに、点火することが重要です。鍋を置いたまま点火すると、不完全燃焼や炎の偏りが生じたり、炎が横に漏れガス缶が加熱される恐れがあります。
また、鍋やフライパンはゴトクより大きい物は使用しないようにしましょう。大きいものを使うと輻射熱でガス缶が加熱され、爆発する可能性が高くなります。
4.使用環境に注意
イワタニジュニアバーナーを使用するうえで、使用環境が重要となります。特に注意したいのが、風対策として行われがちな「全体を覆う風防」の使用です。一見安全そうに見えますが、バーナー全体を囲ってしまうと熱がこもり、ガス缶の温度が急激に上昇する原因となります。風防を使用する場合は、炎が当たるバーナー部分のみを覆い、ガス缶側は必ず開放するようにしましょう。また、直射日光の場所では使用しないようにしましょう。ガス缶の温度が上がる原因となります。テントや室内では、熱がにげなかったり、不完全燃焼、一酸化炭素中毒の原因となるため、使用してはいけません。また、必ず平らな安全な場所で使用しましょう。転倒すると、炎がガス缶に引火し、爆発してしまう可能性があります。
まとめ
今回は、イワタニジュニアバーナーの生産終了の噂真相と、正しい使い方について解説しました。イワタニジュニアバーナーは、生産終了することなく、現在も販売されています。似た名前の旧モデルの生産終了が今回の噂の一つでした。イワタニジュニアバーナーは、初心者から経験者まで幅広く使われている定番のアウトドアバーナーです。正しく使用し、キャンプやアウトドアを楽しみましょう。


