フリーメイソンの入会条件は?日本人の会員は何人いる?団体を調査!

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フリーメイソンの入会条件は?日本人の会員は何人いる?団体を調査!

「秘密結社」として知られるフリーメイソンですが、実際にはどのような団体なのでしょうか。入会するには厳しい条件があり、日本国内の会員数も限られています。

本記事では、フリーメイソンの入会条件から日本人会員の実態、団体の理念まで詳しく解説します。謎に包まれた組織の真実に迫っていきます。

目次

フリーメイソンとは何か

フリーメイソンは1717年に英国で発足した、世界最古かつ最大級の友愛団体です。個々のメンバーを「フリーメイソン」または「メイスン」と呼び、組織全体は「フリーメイソンリー」と表現されます。よく「秘密結社」と誤解されますが、正確には「秘密のある結社」です。会議や儀式の内容は外部に明かせませんが、組織の存在自体は公開されています。

団体の基本理念

フリーメイソンリーは「よき人々をさらに良くする」ことを目的としています。自由、平等、友愛、寛容、人道という5つの理念を掲げ、会員相互の人格向上を目指す団体です。児童養護施設でのボランティアや慈善団体への資金援助など、社会奉仕活動にも積極的に取り組んでいます。

シンボルマークの由来

直角定規とコンパスがシンボルマークとして使われています。これは中世の石工職人組合がルーツとされているためです。当時の石工は「メイソン」と呼ばれており、その伝統が現代まで受け継がれ、組織の象徴的なマークとして定着しました。

フリーメイソンの入会条件

フリーメイソンへの入会には、厳格な入会条件が設けられています。日本グランドロッジを含む正規派の組織では、複数の入会条件をすべて満たす必要があります。これらの条件は各ロッジによって多少異なりますが、核となる部分は共通しています。

年齢と性別

成人男子であることがフリーメイソンの入会条件の1つです。日本では20歳以上、または21歳以上と定められています。原則として女性は入会できませんが、一部のロッジや外郭団体では女性を認めているケースもあります。男性中心の伝統的な組織体制が現在も維持されている状況です。

信仰に関する条件

神または至高の存在を信じていることが求められます。無神論者は入会できず、特定の宗教を持たない場合も認められません。ただし、特定の宗教に限定されているわけではなく、何らかの信仰を持っていれば問題ありません。精神的な基盤を重視する姿勢が表れています。

品性の基準

世間での評判が良く、高い品性を持つことが条件です。健全な心に恵まれ、社会的に信頼される人物であることが求められます。品行方正であることは入会審査で重視される要素となっており、面接でも詳しく確認されます。

経済的な安定性

定職と一定の収入があることも必要です。家族がいる場合は、きちんと扶養できる経済力が求められます。これは会費の支払い能力だけでなく、社会的責任を果たせる人物かどうかを判断する基準でもあります。

自由意志による入会

自らの意思で入会を希望することが絶対条件です。誰かに強制されたり、勧誘されて入会することは認められていません。本人が心から加入を望んでいるかどうかが厳しく確認されます。主体的な参加意欲が重視される組織文化があります。

入会手続きの流れ

フリーメイソンの入会プロセスは非常に厳格で、ハードルが高いことで知られています。複数の段階を経て、最終的な承認を得る必要があります。

推薦者の確保

入会には会員2名の推薦が必須です。友人に会員がいない場合は、ロッジを訪問して多くの会員と交流し、推薦人を見つけることができます。推薦者を得るまでに時間がかかるケースも少なくありません。人間関係の構築が最初の関門となっています。

面接と投票による審査

推薦者が見つかった後、数人の会員による面接を受けます。入会動機や人格、生活状況などが詳しく質問されます。最終的にはロッジ会員全員による投票が行われ、全会一致の承認が必要です。一人でも反対票があれば入会できません。

儀式と暗記の義務

入会時および階級昇進時には、儀式の暗記と宣誓の暗唱が求められます。儀式の内容を外部に漏らすことは固く禁じられています。日本人会員にとって、この儀式の言葉を英語で暗記することが大きな障壁となっているケースもあります。

入会にかかる費用

入会時の一時金は4万円から6万円程度です。年会費は6,000円から8,000円前後となっています。金銭的な負担は軽いものの、時間的な投資や人間関係の構築に多くのエネルギーが必要です。

日本人の会員数

フリーメイソンの世界全体の会員数は約600万人を超えています。日本国内の会員数は公表されていませんが、約2,000人弱と考えられています。そのうち日本人は200人から250人程度と、非常に限られた人数です。

会員構成の特徴

日本のフリーメイソン会員の大半は在日米軍関係者が占めています。日本のロッジの多くは、米軍基地内やその近辺に存在します。佐世保、三沢、横須賀、岩国、沖縄などに拠点があり、軍関係者が主要メンバーとなっているのが実態です。

会員数の推移

日本での会員数は1970年代に5,000人規模に達しました。しかしその後は減少傾向が続き、現在は2,000人弱まで落ち込んでいると言われています。最大の要因は少子高齢化です。また、フリーメイソンが勧誘を禁止していることも、会員増加の妨げとなっています。

著名な日本人会員

過去には複数の著名人がフリーメイソンに入会しています。高須クリニック院長の高須克弥氏は2012年11月に京都の御門ロッジに入会し、約4年後にはロッジを代表する「ウォーシップフルマスター」に選ばれました。元内閣総理大臣の鳩山一郎氏は1951年に入会し、マスターメイソンに昇級しています。

歴史上の人物

元皇族で元内閣総理大臣の東久邇宮稔彦王は、皇籍離脱後の1950年に入会しました。西周と津田真道は1864年にオランダ留学先で入会し、日本人会員第一号とされています。黒船で来航したマシュー・ペリー提督もフリーメイソンであった記録が残されています。

まとめ

フリーメイソンの入会条件は厳格で、信仰や品性、経済的な安定など複数の要件を満たす必要があります。日本国内の会員数は約2,000人弱と少なく、そのうち日本人は200〜250人程度です。陰謀論とは裏腹に、実際は友愛と社会奉仕を目的とした団体であることがわかります。

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