子供の医療現場で活躍する「チャイルドライフスペシャリスト(CLS)」!
北米を中心に発展してきており、
近年では日本での知名度も上がり、
チャイルドライフスペシャリストが勤務している病院も増えてきています。
中にはチャイルドライフスペシャリストを目指したいと思っている方もいるでしょう。
どうすればチャイルドライフスペシャリストになれるのか気になるところですよね。
そこで、今回はチャイルドライフスペシャリストについて、
- チャイルドライフスペシャリストとは?
- チャイルドライフスペシャリストになるには?
- チャイルドライフスペシャリストになるための留学費用は?
- チャイルドライフスペシャリストになる難易度は?
- チャイルドライフスペシャリストの年収は?
などについてまとめていきます!
チャイルドライフスペシャリストとは?
【新作!来週放送】5/9(火)19時57分~#プロフェッショナル仕事の流儀
『小さな願いが届くまで ~チャイルドライフスペシャリスト 佐々木美和~』その病院では子供たちがよく笑う。院内でひとり私服姿、子供たちの心を支える女性。涙が笑顔に変わる理由。#チャイルドライフスペシャリスト pic.twitter.com/0uf3TEnrPr
— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) May 2, 2023
まずチャイルドライフスペシャリストとはどんなものなのか知っておきましょう。
チャイルドライフスペシャリスト(CLS)とは、
医療環境にある子供や家族たちに心理社会的・成長をサポートする専門職です!
精神的負担が大きい子供や家族の負担を軽減させ、
主体的な医療を行えるように支援するという役割があります。
大人と違いまだ医療行為について理解が難しい子供に理解できるように説明したり、
医療従事者と子供・家族などをつなぐ架け橋となるサポート役と言えるでしょう。
子供への医療の時にはいてほしい存在だね!
1920年から北米を中心に発展を続け、
子供たちがより良い環境、より良い精神状態で治療を受け、
その後の社会復帰などをサポートしてきています。
アメリカでは小児医療には欠かせない存在として高い評価を受けています。
チャイルドライフスペシャリストになるには?
では、チャイルドライフスペシャリストになるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
まずはチャイルドライフスペシャリストの受験資格を見てみましょう!
- 学士号もしくは修士号取得者、または取得見込み者
- チャイルド・ライフ関連課程において、定められた10科目以上を納めた者
(10科目のうち、最低1科目は認定チャイルド・ライフ・スぺシャリストによる科目を履修する) - 指導者条件を満たすCCLSの直接的指導のもとで、
480時間以上(2019年より600時間以上)の臨床経験を納めた者
チャイルドライフスペシャリストになるには、
チャイルドライフ関連課程を修了しなければ受験すら受けることができません。
なのでチャイルドライフスペシャリストになるには、
アメリカ・カナダへ留学しチャイルドライフ学科/コースの課程を修了し、
条件を満たしたCCLSでのインターン経験を積み、
認定試験に合格する必要があります!
留学が必須な資格なんだね!
2024年現在、日本でチャイルドライフスペシャリストは国家資格として認められていません。
なので、アメリカ・カナダのチャイルドライフ学科/コースがある学校に進学が必須となります。
卒業後にチャイルドライフスペシャリスト(CLS)の認定試験に合格することで、
晴れてチャイルドライフスペシャリストになることができます!
数年間かけてしっかり取得する資格だね!
取得まで最低でも1年半かかる資格と言われているので、
チャイルドライフスペシャリストを取得したい人は早めの行動をすることをオススメします!
チャイルドライフスペシャリストになるための留学費用はどれくらい?
チャイルドライフスペシャリストになるには留学が必須となりますが、
一体どれくらいの費用が必要となってくるのでしょうか?
一概には言えないものの、最低でも1,000万円以上かかると見込まれます!
やっぱりかなりのお金がかかるね…
まず留学でかかる主な費用の一覧を見てみましょう。
- 学費
- 居住費
- 食費
- 保険料
- 交通費
- 旅費
- 雑費
- 交際費
となります。
この中で一番金額がかかってくるのがやはり学費です!
学費は留学する大学・大学院によって変わってきます。
多くの大学の場合、年間35,000〜60,000ドル(約491万円〜854万円)がかかってきます。
大学によっては学校へ支払う学費の中に居住費・食費・保険・教科書代などが入っている場合もあります。
その分、金額は高くなりますが、
それ以上他のお金がかからないと考えると比較的安く抑えられるかもしれません。
大学に通う場合はこの学費が4年間、大学院の場合は2年間となるので、
最低でも1,000万円以上はかかってきますね。
さらに4年大学に通うとなると、約4,000万円近くのお金がかかることになります。
奨学金制度などもあり、留学費用を抑えることも可能ですが、
基本的には1,000万円以上の準備が必要と考えておく方が良いでしょう。
留学費用を少しでも抑えたい場合には、
日本の大学を卒業後にアメリカの大学院に留学するのがおすすめです!
チャイルドライフスペシャリストになる難易度は?
では、チャイルドライフスペシャリストになるのはどれくらいの難易度なのでしょうか?
一概には言えないもののチャイルドライフスペシャリストへの難易度は高いと思われます!
まず何と言っても認定試験を受けるまでに“金銭面”と“英語力”という難題があります。
現在日本ではチャイルドライフ専門課程を有する教育機関がないので、
アメリカ・カナダへの留学が必須となります。
高校卒業後から留学する場合には数千万円単位でお金がかかってきます。
さらに留学するには語学力(英語力)が必須です。
大学の授業を英語で受け、全てを英語でこなしていけるだけの語学力が必要となります。
大学ごとに試験もあり、入学するためにはその試験をクリアしない限り大学へ入学することすらできません。
最初のネックとなりそうなところだよね
この数千万円以上という大金と英語力をクリアするという時点でかなり難易度は高いでしょう。
留学費用・英語力をクリアさえできれば、
チャイルドライフスペシャリストになる難易度はそこまで高くはないでしょう!
ただ、その後の就職などを考えると、
最低の成績では雇い手も見つかりません。
大学・大学院で良い成績を残すために努力をする必要があります。
留学期間中、しっかりと勉強に勤しみ、努力さえできれば難易度はそこまで高くありません。
チャイルドライフスペシャリストの年収は?
そして一番気になるチャイルドライフスペシャリストの年収ですが、
病院により異なるものの、約400万円〜と推測されます。
まだ日本ではチャイルドライフスペシャリストの職が多くなく、
求人自体も少ないようでした。
その中で一例を見てみると、
- 日給:8,726〜9,984円 (三重大学医学部附属病院)
- 時間給:1,540円 (国立循環器病研究センター)
でした。
賞与などを計算しても大体400万円前後というのが年収となるでしょう。
あまり給料は高くないんだね…
日本では求人の数自体少なく、まだチャイルドライフスペシャリストを雇っている施設も35施設しかありません
なので、求人も増えず、年収自体もまだ低いと考えられます。
じゃあ、アメリカのチャイルドライフスペシャリストの年収は?
アメリカでのチャイルドライフスペシャリストの年収を調べてみると、
52,558〜137,433ドル(約748万円〜1950万円)・平均84,990ドル(約1,210万円)でした!
アメリカではチャイルドライフスペシャリストが高く評価されており、
チャイルドライフスペシャリストとして働く人の給料はかなり高いようです!
アメリカに留学して資格を取るので、
もしこだわりがない場合には、アメリカでの就職も視野に入れると良いですね!
この給料の差ならアメリカで仕事した方がいいかもね
まとめ
今回はチャイルドライフスペシャリストになるための方法や留学費用・年収などについてまとめてきました。
チャイルドライフスペシャリストになるためには受験資格として
- 学士号もしくは修士号取得者、または取得見込み者
- チャイルド・ライフ関連課程において、定められた10科目以上を納めた者
(10科目のうち、最低1科目は認定チャイルド・ライフ・スぺシャリストによる科目を履修する) - 指導者条件を満たすCCLSの直接的指導のもとで、
480時間以上(2019年より600時間以上)の臨床経験を納めた者
をクリアする必要があります!
日本にはチャイルド・ライフ関連課程がないので、
アメリカ・カナダへの留学が必須となります。
留学費用としては最低でも1,000万円以上と考えておく必要があります。
奨学金などで費用を抑えることもできますが、
留学時点で財政証明書を提出する必要があるので、
必ず事前にまとまった金額の準備が必要となります。
資格の難易度としてはあまり高くはないと思われますが、
日本人の場合は「留学費用」と「英語力」が一番高いハードルになると思われます。
年収も日本では400万円ほどとあまり高くはなく、
アメリカでは平均値で約1,210万円ほどでした。
留学・インターンなど資格取得までの長い時間がかかるので、
もしチャイルドライフスペシャリストになりたい場合には、
早い段階から準備をして、しっかりと計画を立てることをおすすめします!
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